健康食品・サプリメントの泉
生活習慣病
「恩讐の彼方に」などの小説を書き、文藝春秋社を創設した、大正、昭和の小説家、菊池寛(きくちかん)は時事新報の貧乏記者だったころがあります。
あるとき、菊池寛は芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)、久米正雄(くめまさお)と3人で散歩の途中、湯島天神の境内で手相を見てもらいました。
手相見は菊池寛の手相を見て「30歳を越してから出世し、人びとの上に立ち、金銭に不自由しない」といったそうです。
10年後にこのときのことを菊池寛は思いだし、以来、手相信望者になりました。
菊池寛の手の運命線をその手相見はうまく見たようですね。
しかし、手相に生活習慣病はでるのでしょうか?
40歳でメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)になり、50歳で心筋梗塞(しんきんこうそく)で死にますなんていわれたら困りますね。
生活習慣病とは
生活習慣病とは細菌やウイルスなどの病原体ではなく、食生活の欧米化や飲酒、タバコ、睡眠不足など毎日の生活習慣の積み重ねによって引き起こされる疾患です。
日本人の3分の2近くが、生活習慣病によって亡くなっているという報告もあります。
このため、厚生労働省が「健康日本21」という健康づくり運動を平成12年度から始めています。
生活習慣病の種類
- 糖尿病
- 糖尿病とは血液中の血糖値が空腹時においても慢性的に異常に高い状態にあることです。
- 健康な方が食後に一時的に血糖値が上がることは別に問題はありません。
- しかし、空腹時を含めて、常時血糖値が高い状態にあり、血液中のヘモグロビンA1cという指標成分が一定値を超えると糖尿病と診断されます。
- ヘモグロビンA1cはHbA1cとも書かれることがありますが、糖尿病の指標となる糖タンパク質です。
- 高血糖状態が長く続くと、血管の中の余分なブドウ糖がメイラード反応により赤血球のタンパク質であるヘモグロビンと結合します。
- このヘモグロビンとブドウ糖が結合した糖タンパク質がグリコヘモグロビンであり、ヘモグロビンA1cはグリコヘモグロビンの一種です。
- ヘモグロビンA1cの値を知ることにより、過去1〜2か月間の平均的な血糖値を知ることができ、糖尿病の判定に使われます。
- 血液検査のヘモグロビンA1cの適正値は4.6〜6.1%です。
- 糖尿病によって高濃度の血糖が長く続くと今度は血管内皮のタンパク質とブドウ糖がメイラード反応によって結合して血管内皮が劣化し、微小血管がゆっくりと壊れていきます。
- すると、血流による体内細胞への酸素、栄養補給ができなくなり、目、腎臓(じんぞう)などの臓器に障害が起こって糖尿病の合併症が生じます。
- 糖尿病の合併症としては末梢神経障害、緑内障(りょくないしょう)、白内障(はくないしょう)の眼疾患、腎不全などの腎症があり、浮腫(むくみ)、しびれ、便秘、立ちくらみ、勃起不全、視力低下、聴力低下、乏尿、全身倦怠感を引き起こします。
- さらに糖尿病の病状が進むと、緑内障や白内障の眼疾患から失明、認知症、手足の皮膚などの壊死からの潰瘍(かいよう)のため手足の切断までしなければなくなります。
- 脳卒中
- 脳卒中は脳の血管が詰まったり、破れたりする疾患で、破れた血管の先の細胞に酸素や栄養分が届かなくなり、酸欠や栄養不足で脳の細胞が死んでしまう疾患です。
- 脳卒中は死んだ脳の細胞がコントロールしていた身体の働きができなくなり、半身マヒ、言語障害などが起こります。
- 寝たきりになった場合は、使わない筋肉がこわばって動かなくなるという合併症もでます。
- 昔は栄養の関係などで脳内出血の割合の方が高かったのですが、最近は食生活の欧米化で動脈硬化から血栓による脳梗塞(のうこうそく)を起こす脳卒中が増えています。
- 脳梗塞は急に倒れて意識がなくなったり、半身のマヒが起きたり、呂律(ろれつ)が回らなくなったりする発作が起きます。
- そして、一時的な半身のマヒや手足のしびれ、ものが二重に見える、ちょっとの間、言葉がでてこなくなるといった前触れが先に起きていることもあります。
- これは脳の血管が血栓で一時的に詰まるために起こるもので、これに気がつくと大きな発作の前に治療をすることもできます。
- 脳卒中は半身不随や言語障害などの後遺症が残って、後の生活に重大な影響を与えますので、すこしでも早く治療をすることが大切です。
- 心臓病
- 脂質異常症
- 高血圧
- 高血圧とは血管に強い圧力がかかりすぎている状態のことです。
- 心臓はポンプのように毎分60〜70回ぐらい、血液を血管へと押しだしています。
- 心臓が収縮して血液を押しだした瞬間は最高血圧として血管に一番強く圧力がかかっています。
- そして、収縮した後に心臓が拡張するときは、最低血圧として圧力がいちばん低くなります。最高血圧と最低血圧のどちらが高くても高血圧といいます。
- 高血圧には原因がはっきりとわかる二次性高血圧、つまり症候性高血圧とどんな検査をしてもはっきりとした原因が見つからない高血圧、つまり本態性高血圧があります。
- 高血圧は自覚症状が現れませんので、なかなか自分ではわかりません。
- 放置すると血管が硬くなる動脈硬化になり、狭心症や心筋梗塞などの虚血心疾患や脳卒中などの発作を起こすおそれがあります。
- 高血圧はほとんど自覚症状がありませんので、長年かかってひそかに血管を傷つけていきます。
- そのためサイレント・キラーとも呼ばれる恐ろしい疾患です。
- 肥満
- 肥満というのは体脂肪が一定以上に多くなった状態をいいます。肥満はふつうBMI(Body Mass Index)、つまり肥満指数で判定されます。
- BMI =体重(㎏)÷(身長(m)×身長(m))
- つまり、身長170㎝で体重65㎏の方は
- BMI = 65 ÷(1.7×1.7)= 22.5
- となります。
- BMIは22を標準とし、25以上を肥満としています。
- つまり、低体重(やせ)は18.5未満、普通体重は18.5以上25未満、肥満(1度)は25以上30未満、肥満(2度)は30以上35未満、肥満(3度)は35以上40未満、肥満(4度)は40以上になります。
- 身体の脂肪の量のうち、内臓にたまる脂肪が最も問題で、内臓脂肪はヘソの高さで測るウエスト周囲径、つまり腹囲と比例しますので、男性では85㎝以上、女性では90㎝以上だと内臓脂肪型肥満と判定されます。
- 40歳以上の方が受ける特定検診などの検診ではこの腹囲が基準を超えているかどうかが問題となります。
- 内臓脂肪が多くなると内臓脂肪の脂肪組織の脂肪細胞からでているアディポサイトカインというホルモンのような物質のうち、高血圧や脂質異常症、糖尿病、動脈硬化などの疾患になりやすくなる物質が多く分泌されるようになります。
生活習慣病の予防
生活習慣病は健康長寿の最大の阻害要因となるだけではなく、医療費もたくさんかかるため、経済に大きな影響を与えています。
生活習慣病の多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、メタボリックシンドロームの動脈硬化や血栓を起こし、これが原因となって引き起こされるものです。
生活習慣病は日常生活の中で適度な運動をする、食事の量や栄養のバランスをよくする、アルコールを節制する、睡眠を十分とる、禁煙をすることなどによって予防することができます。
生活習慣病のまとめ
生活習慣病とは細菌やウイルスなどの病原体ではなく、食生活の欧米化や飲酒、タバコ、睡眠不足など毎日の生活習慣の積み重ねによって引き起こされる疾患です。
生活習慣病には、糖尿病、脳卒中、心臓病、脂質異常症、高血圧、肥満などがあります。
生活習慣病の多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の動脈硬化や血栓を起こし、これが原因となって引き起こされるものです。
生活習慣病は日常生活の中で適度な運動をする、食事の量や栄養のバランスをよくする、アルコールを節制する、睡眠を十分とる、禁煙をすることなどによって予防することができます。
なお、健康食品やサプリメントとしてのヒアルロン酸を含む健康食品やサプリメントはあくまでも健康食品ですので、医薬品ではありません。
期待される効能もエビデンス(医学的根拠)が認められていません。したがって、効能を保証することはできませんのでご注意ください。
体調の悪い方、すでに疾患にかかっている方、妊婦の方、高齢者の方、児童などは摂取する前に必ず医師などの専門家にご相談ください。
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